手のひらに




美しいもの掴んでみた、手のひらに…


わたしは知りたいの
すべての銀杏を散らしてしまう正体を


まるで男が美女をくびり殺すように
美しいシルエットを静かに吹き飛ばす


晩秋のかぜ……



ひと吹きに
全ての銀杏を
アスファルトに吹き散らす




銀杏は大地に吸われ土になる
その正体は風と言う名の理不尽


美しいものを掴んでみた、手のひらに…


もし、私に風の耳があったなら
全ての銀杏に耳を傾け頷く


いのちは紡がれるよ
いのちは輪廻するよ


美しいものを掴んでみた、手のひらに…


死んだはずのガラスなのに手のひらで息するのは次のいのちの源になると知ってるから今夜も美しいのか…








おしまい

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| L商品紹介・硝子 | 18:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ランプ


ど、れ、に、
し、よ、う、か、な…


ランプが沢山並んだよ。
大きなお屋敷が解体される事になり蔵から出て来たランプ達。


昔、昔…
電気が無い時代、
全部の部屋にあったランプ。


今は高級品だね。


さ〜て、花うさぎに似合う子を決めなくちゃ !




ギャー !


今夜のおつまみに、
焼きなすを…

おしょうゆ、
おしょうゆ、


ドボドボ…

まるで、
お醤油ジュース状態。


ま、それは兎も角、決まりました。


ミルクキーなガラスのランプよ。
ちゃんと使えるよ。



おしまい

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| L商品紹介・硝子 | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
赤い玉


『 赤い玉 』

調子こいて、
たくさん作ったの。

赤は魔除けの色、
赤はお祝いの色、
赤は元気になれる色。

恋人と別れた時、
夫と別れを決めた時、
赤い色を選んで来たかな。

赤は前進の色。
黒は後退の色。

幸せになりたくて恋人を捨てた、
幸せになりたくて夫と別れた、

赤は私の気持ちの色かな。
めったに身に付けはしないけど、ケジメたい時、心の中で赤い服を着る私がいる。


赤い玉は要りませんか?


おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
浪漫なとんぼ玉


やっぱりわたし…
古いものが好きなんだな。

今の透き通った硝子より…


愛着感のある、
こんなとんぼ玉みたいな、
味のある硝子が好き〜 !


少しづつコレクションしたとんぼ玉を根付にしちゃったの。

アンティークなとんぼ玉に負けないように、紐もわたしが作りました〜 !

これは、柄物の羽二重を紐にしたの。


これは、夏の帯締を解いて使いました。



黒っぽいのは、大島紬で紐にしたの。


陶の浮き球だけどカヤ布の糸を使うと、相性ピッタリ、


やる時はやる… !


夏の帯締めを解いてスルスルしたり…
カヤ布を解いてコネコネしたり…
大島紬をちくちくしたり…
シルクの羽二重をちくちくしたり…

その結果生まれた可愛い根付達。

ど、れ、に、しようかな ?



おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
小宇宙


何時からだろう…

このヒトがやって来たのは。


海と海を潜り抜け、
山と山を潜り抜け、
歴史と歴史を潜り抜けた。

とうとう、私の店に来たヒト。

春の生ぬるい花の香り、
夏のジリジリする照射、
秋の枯れた空気の抱擁、
冬の孤独な雪の独り言、

歴史と歴史を潜り抜けた。

小さな宇宙から見える今の景色は…冬。

今、こうして生きてる私の命と硝子の向こう側をつなぎ、裁くのは…裁判官。


私の感じたコト、
私のするコト、
私が隠したコト、
私が拾ったコト、

そう…


お前のするコトを厳しく見張っていられるように、いつもクリアー。

開店準備が整うと、綺麗なタオルでこのヒトを磨く。

磨いても、
磨かなくても、
このヒトの命はクリアー。

磨いてクリアーになるのは私の命。

億万分の一の私の命、
その命を磨く為に、
今朝もドアを開けるの。


ダッシュ !!




おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
夜の顔


『狂ひの子』は焔の翅に乗って百三十里を来て…はじめてほっとする。

今まさに、硝子の向こう側に生息する小心者の兎達のことよ。

小さい心臓に…
小さい心…
小さい身体に…
小さい欲望…

『狂ひの子』は野晒しにされた瞬間、魂の中心を引き抜かれたような気持ちになって蒸発しちゃう。

だからいつも、もうよしよしと言って側に置いてね。
兎は愛されないと死んじゃうって言うよ、よく。

まあるい硝子がすることは…

事実以上の真実とか、
魂の恥部とか、
露出された真実とか、

そんなものをソツなく飲み込んでしまうコト。
知性という薄紙?オブラート?…やらに包んでね。

その代わり…
このビール瓶の色をした硝子は、今なら遠くの秋の大合唱を運んで来るの、兎達に。

或いは、未来の流れに続く歴史かしら。

それならそうと、今を大切に生きなくちゃね、兎みたいに。


なんか、支離滅裂。



おしまい


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| L商品紹介・硝子 | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
朝の顔


あら、目が覚めたようだね君。

夜の闇をすっかり吸い尽くしてしまった、この球体が、君を揺り起こしたんだね。

ひそひそと…

朝靄煙る高原の、向こう側から届く音色は、髪吹く風かしら。

ひそひそと…

秋のさびしさを素直に飲もうか、
お砂糖なしの珈琲と少しの果物。

ひそひそと…

こころに人を避けて過ごすのは夜だけのもの。

やがて今日一日の夢と希望が球体に満ち、君は目を覚ます。

ひそひそと…

一人暮らしの君に編まれゆく毛糸と白き指先を見詰めているのは、秋の朝の、この球体だけで、風鈴は思い出したる時に鳴るらし。


さて、

今朝からの蛙の声も、この球体に閉じ込め、後でゆっくり聞き止めようか。



おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
昼の顔


“ 走るとすぐに夏になるよ ”

そう、君たちは教えてくれたけど、呼吸するだけで夏になるよ。

このビール瓶のような色をしたまんまるの中に見える景色はね、

小魚の群れが向きを変えたる時の煌き…
小アジの銀鱗が音楽堂のステージを群舞する光束…
秋刀魚のしなやかなターンが描く七色の海流…

そんな昼の顔かしら。

浜辺であたしが水平線に、ぼんやりと虚ろな視線を向けてるとね、

陽がチリチリと砂を焼き…
月見草が哀しいほど萎え…
樹木は葉裏を風にひらめける…

これも昼の顔かしら。

きっと、このまんまるはあたしが身を包む程の木陰に座を占めた瞬間、謳うかもよ。

『 金峰の山路に咲ける赤まんまは幼きころの花いちもんめ 』


おしまい

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| L商品紹介・硝子 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
噛み合わぬこころ…


妹との…

噛み合わぬこころ胸に畳み、
まどかなる硝子に封じ込めたの。

幼き頃のおもひで、ひとつふたつを…

はろばろと何処の海より流れ来しや、
このまどかなるモノ。

父も…
母も…

静かに星になりて残るふたりは妹とあたし。

実家の…

ほつほつと雑草萌ゆる庭に小さくなりて、花木を愛でる妹の姿哀し。

妹が見上げる虚空のひんがし…
あたしが見上げる虚空のひんがし…

同じ空なれど同じ空になれず。


今夜のおつまみは、少し大きめな新高梨ひとつ。


おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
可視的な過去


この懐かしい模様のガラス戸は…可視的な過去かしら。

農村の大きなお屋敷を解体した方が、これを破るには余りにも偲びないと…花うさぎに運ぶ。

枠の弁柄色は、あたしのお爺ちゃんとお婆ちゃんが住んでたガラス戸と同じ色。

茶の間のガラス戸を開けると廊下を挟んで食事をする部屋に行けたんだ。

幼いあたしを映し出すガラス戸、
まるで懐かしい過去が走馬灯のように浮かんでは消える。

そうなんだ、こういう作品は可視的な過去よ。

このガラス戸があたしの店に住み着いた時からずっと空想してた。

素敵なジュエリー…
シルクのランジェリー…
アンティークな硝子瓶…
万華鏡…
トンボ玉…

そんな感じの作品を乗せたり、寝かしたりしたら素敵なのにね。


『これ、ちゃんと包めるかな…』

つい最近、ケーナ&サンポーニャのLIVEを主催したんだけど、その演奏者のひとりのギタリストさんがガラス戸を掻っ攫って…しもた。

お〜、なんてこと !

あたしは雑貨屋さん、
あたしの店は美術館じゃない、

だから、良かった。
この美しいガラス戸が気に入られて…



おしまい
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| L商品紹介・硝子 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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