冬の月



冬の月に
素直に心かたむけ
無言で一人帰る夜



駐車場の片隅に眠る
白き残雪の窪地あり



樹木も空も微かに動く
春を貪り歩いてみれば



カラカラと……



枯れ笹が鳴りて
誰も寄せ付けぬ



ハラハラと……



窪地に現る髑髏なる落葉



冬の月に
私の身体に触るる
冷たき迄の清潔感



澄んだ夜空に輝く月を
息を殺して見入る快楽



冬は我より奪いて
我に注ぐは春雨か



飲み足りない夜なんだ……



おしまい
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| 日記 | 14:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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