糸巻き
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あれは多分、去年の12月だ。

窓に夏樹君ライブポスターの端っこが見えるから、きっとそうだ。

なんの躊躇もなく一閑張りの大きな篭をご使命なさった方が再来店。

『寒いねぇ〜』

フーフー、珈琲を啜りながら私とする子育て談義。『もう、老いては子に従えだよね』って意見が合った。

話したいだけ話して、ふと窓辺に目をやり視線が止まった。

彼女のため息も止まった。

『今日はコレにする…』

働き者の糸巻きを2つご使命なさった。かなり地味にディスプレイしてたつもりなんだけど…気に入ったの?

さあて、どうする?
花うさぎの窓辺はどうする?
フリーカップやマグは何処に陳列しょうか…

私の悩みなんかそっちのけでサッサとお財布を探すんですね。

本当は知ってるよ…
貴女が糸巻きさんをどうしても欲しいからじゃないって事、知ってる。

お互いに、男の子を育てる大変さや楽しさを分け合えた記念にしたんだよね。

今日、沢山の作品を窓いっぱいに並べてみた。

長い雪の季節も終止符を打ち、作業しながらあの日を思い出したの。


もうすぐ春の風が私を包む。


おしまい
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| L商品紹介・木 | 13:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
美しき欅テーブル
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花うさぎを立ち上げる時に『存在感のあるテーブルがいいな♪』

国道沿いの欅材ショップで一目惚れして買った欅一枚板。

グイーン…と、鯉のぼりの緋鯉のように天井を向いて置かれた板は私を待っていたね。

『ようし、元気なこの子にしよう!』

そう決めたのは開店半年前。板が決まるとソレに合わせて選んだ四つの椅子。晴海で買ったウェーブ椅子。

オープンの春、近所の建具屋さんが“美しい木目とカーブの欅テーブル”に変身させて花うさぎに運んで来たんだ。

いっぱい、いっぱい働いてくれたね。

木工作家・桑原信之さんの『キッチュな雑貨展』、ガラス作家・伊藤直仁さんの『小さなガラス展』、陶芸家・石田佳子さんの『造形の魔術師きりん展』と押味修さんの『秋のうつわ展』、日本刺繍作家・金丸美幸さんの『山形初‐日本刺繍展』、沢山の絵本達…数え切れない作品展をディスプレイさせてくれて有り難う!

やがて、コンサートが開催されるようになると、沢山のご馳走を乗せたり、ワイングラスの乾杯の音や楽しい夢の会話を黙って聴いてくれて有り難う!

ピアニストの重松壮一郎さんや小林真人さんや巨勢典子さんのコンサートの夜は素直に隅っこに移動してくれて有り難う!

『まさか、僕の奥さんが気に入るとは思わなかったよ…』

欅テーブルちゃん、ご近所の素敵なご夫婦のこれまた超素敵なルームにお引っ越しと相成りました♪

古いミシンが嫁ぎ…
『ピアノの為にあの方が場所を空けてくれたんだよ』と、貴女が言った通りに沢山のピアノコンサートが実現したね。

『店内ライブに力を入れたいなぁ』って夢を言葉にしてたら、素敵な方とテーブルのお見合い成立♪

音楽の神様に導かれるように、私の夢の言葉が実現!小さなホールが!本当に!出来た!完成した〜!

決まった瞬間、不思議な出会いが次々起るよ。未来のアーティストとの出会いの予感がいっぱいするよ。

欅テーブルちゃん、長い間私を支えて下さって本当に有り難う。

でも、椅子はまだこっちに居るから、ご希望の方はお問い合わせ下さいね♪


おしまい
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| L商品紹介・木 | 21:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
電信柱
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木彫りのプランターなんだけど…

丁度、椅子に腰掛けた時に灰皿にいいかなと思って買った。

しかし、待てよ…
乱暴な奴が椅子から立ち上がる時、ゴロン…て、ヤバそう。

仕方なく、栃の実を殻ごと詰めて店の隅に片付けてた、何年も。

ある秋の日…
“日展”帰りのオバチャマが『あら〜、これ何ですか〜?』

…ほうら、来た来た。


『次の静物画の作品テーマは“黒と私”に決めていたんです。これ、中々いいんじゃないの?』

…嘘でしょう。

『明日、お金持って来ますから取って置いて下さい』

…あわわわ。

て事は…来年の“日展”ではこれがキャンバスの中で電信柱みたいに突っ立ってるっていう訳?ジャン!

黒と私…変なテーマ!
アーティストって、良く解らないところ多いね。

だって、オバチャマ…
黒く煤けた糸巻きなんかも買ったんだよ。

これもやっぱり“黒と私”の?


おしまい

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| L商品紹介・木 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
四角いスツール
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最近、変なものばかり売れる。

うさぎが…
まるで森の窖に潜り込んでいるように見えるのは四角いスツール♪

どっしりとして重さ15kgもある。
限りなく闇に近い濃茶色は和洋どちらの部屋にも合うと思うよ。

大きな切り株をくり貫いて、彫刻されたスツール。一本だって釘、使ってないよ。

一目惚れして買った三個の内、一個が今夜嫁ぐんだってば!

うさぎどん、早くお引っ越ししなよ。

気持ち良く何時までもその四角い窖でじっと踞ってちゃ、春が来ないよ。

ほうら、
花うさぎみたいに、毎月一つの目標を立てて、街中をピョンピョン飛び回ってよ。

その立派な耳をピーンとおったてて、前進するのさ。

心に春をいっぱい貯め込んで、夢のような音楽に耳を澄ませば…

想像の世界から抜け出して夢が叶うよ、うさぎどん♪


うさぎの窖スツール、あと二個あるよ。


おしまい
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| L商品紹介・木 | 14:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ラスト切り株君♪
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この切り株君は晴海のビーナスフォートで見付けたの。

持ち合わせが少なかったから、住所と名前を告げ、ちょっぴり手付金を渡して鶴岡に戻った。

ビリッ、ビリッ!

段ボールの包みを剥がす時のドキドキ感は今でも両手が覚えてるよ。

ある夏の日…

ゴルフバックを背負って現れた青年。
赤川から歩いて来たんだって!…なんで?

好奇心のアンテナが花うさぎへと導いたの?

彼の好奇心はこの切り株君に向けられ、花うさぎに置いてあった家具のカタログで王様の椅子をオーダー。(花うさぎって、何屋さん?)

その椅子に腰掛ける時の足置き台にソレを…切り株君を!

広いワンルームにデーンと陣取った王様の椅子に腰掛け、なんと切り株君を横に倒し、大儀に足を乗せて読み耽る推理小説…絶句

二つ目は、ふらりと立ち寄ったオバちゃまの好奇心が切り株君を捉え…

三つ目は広島に家を新築したからとそのお祝いに先一昨日運ばれ…

四つ目の最後のこの子は…
可愛い赤ちゃんを出産したばかりのママの好奇心が捉え、昨日車に揺られて消えて…しまった!

最後の奴は私のキッチンで16インチのテレビ台として使ってたんだ。

日光や外気に当たってないから、結構状態がいい奴だったよ♪

大きな丸太に彫刻された四個の切り株スツール。

ドンブラコッコ♪
ドンブラコッコ♪

太平洋の波に揺られて晴海に漂着し…

7年前、私の強烈な好奇心に遭遇し…

花うさぎ店内を難破しながら、それぞれの運命的な出会いが新しい主を引き寄せ、完璧に四個とも別々の方向違いの放物線を描き、私の城から略奪される如く消えちゃった。

やい、ラクダ!

いつまでも、ちんまりそこに突っ立ってる場合じゃないよ。

ピョーンと、そこをジャンプ…

その前足と後ろ足でしっかりビール瓶の王冠をつかんで、シュッポーン!

溢れるように注がれたビール。
切り株君の上で鳴る乾杯のリズム。
丸い二つの水滴の跡。

そういう場所をサッサと見付けなさいよ♪


おしまい
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| L商品紹介・木 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
桑原さんの写真立て
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お父さんとお母さんの思い出を飾る写真立てが完成しました。

左側には…
普段着姿のスナップ写真しか残っていないお父さんだから、アクサンの魔法の手によって紋付き姿に変身させれた写真。

いつも苦虫を噛み潰したような風格のお父さんだったけど…遺影の笑顔は犬の力!

ご近所のワンちゃんの側で、麦わら帽子を被ったお父さんが笑ってる。

私は一度もあんな笑顔は見たことない柔らかな表情。

右側には…
念願叶って自費出版した歌集『波の華』の中に収められた、幸せ満々の表情をしたお母さんの写真。

雪融けの山々に、萌える新芽を含んだ山肌色をした小紋姿。

霜焼けでぷっくり膨らんだ両手で、短歌雑誌『えにしだ』を広げ持つ笑顔は何万回も何億万回も何超億万回も、死ぬ瞬間にも…見た!

左側と右側を合わせて…パチン!

幸せも苦しみも全て合わせて…パチン!

私はこれから…
何処かを旅行する時も、私が主催するコンサートにも、パチンと閉じてバックに入れて連れて行く。

その事を、写真を飾った瞬間に決めた。

お葬式も、告別式も、納骨も、一周忌も無事終わった。

『一日も早く完成させて!』と、木工作家・桑原さんにおねだりしたこの写真立て。

当分は私の親友…


★桑原さんの写真立て
¥5000


おしまい
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| L商品紹介・木 | 11:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ジュエリーボックス
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『 このほおづきちょうだい! 』

余目の木工作家・桑原信之さんがそう言うから、一枝あげたの。

暫くして、運んで来たのはDMの束。その写真を見てほおづきの謎が溶けた。

ふふ〜ん…
このジュエリーボックスはほおづきがモデルだったんですね。

『 カブトムシかと思った 』…と、失礼なこと言ってごめんなさい。

買えない癖に、つい値段を聴くのが私の性…

新潟の新発田市にある素敵なギャラリー『 栞 』で6月5日〜13日まで個展を開催します。

そこは私が夏樹君と出会った場所。

美しい赤松の林が広がる砂地に小さな木のお家が在って、クヌギやコナラの木々が沢山あったよ。

天気も暫くは良さそうだからドライブがてら、覗きに行って見て下さ〜い♪

桑原さんは…
余目駅近くに工房『結』を主宰。

木は曲がり、反り、暴れます。そのやっかいな木で家具を作るには工夫が要りますが、伝統的技法には力ずくではない解決策が準備されています。

道ゆく人が立ち止まるような、自由な力強さが家具の外側に欲しい。

硬い木が柔らかく見えるカタチ、
完成しきっていないカタチ、
骨格がむき出しになったカタチ、
生き物の息遣いが聞こえてくるようなカタチ、
時間を感じさせる変わりかけのカタチ、

繋がりの無いテーマを追いかける。

『 表面だけの飾り物なら楽だよなあ 』

それでも家具という縛りは捨てられない。家具からはみ出したものを目指しているのに…

この矛盾さえもデザインに練り込もう。

『 一つの塊に矛盾を内包させること 』…これが桑原さんの目指すもの。


ジュエリーボックス…花うさぎに運んで来ないかなあ〜♪


おしまい
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| L商品紹介・木 | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ス、スプーン♪
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これ、なんだかわかる?

ス、スプーンだよ。
木工作家の桑原さんが作ったスプーン♪

女王様のイスとキャビネットを買って下さった方への贈り物のスプーン。

『キャー、可愛い』って叫んだら、すかさず彼が…

『舐めんなよ…』

う…分かってるモン、癪に触るけど舐めんないよ。

ちゃんとお客様には、舐めもせず使いもせず厳かにメールしますって。

今、ス、スプーンちゃんは…
骸骨うさぎの背中で彼女達が受け取りに来るのを、ジット待ってるヨン♪

カウンターの内側で私は…
思わず、印刷に適さない言葉を吐きそうだった。


おしまい
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| L商品紹介・木 | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
女王様のイス
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私は松ボックリになって座ってみた。

お帰りなさい…
お疲れ様…
ようこそ…
お久し振り…

このイスに座っていろんな言葉を吐いたり聞いたりしてみたい。

夜をこめて…
天井の白熱灯が夕焼けをはじき返す頃、花うさぎの前を、帰りを急ぐスーツ族や夜の仕事へ就く若者達が行き交う。

夜をこめて…
その内、夕焼けが月と星にすり変わり、松ボックリの影も闇に溶け込んで分からなくなる。

夜をこめて…
素枯れ初めたる、ススキや菊。夜吹く風は人の声。それを聞きながら時を忘れて座り続けていたい。

夜をこめて…
私の人生の管理者みたいだ、このイスは。
“お帰りなさい、お疲れ様”を言ったり聞いたりしてるとね、毎日付ける帳簿のように、今日と言う一日の終わりが感謝に満ち溢れるから。


今朝、店先の菊をすっかり捨てた。
もう、桑原さんの作品展が終わったからだ。
そしてこのイスも、本当の主の元へ運ばれたからだ!


おしまい
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| L商品紹介・木 | 18:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
低座イス
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おはよう♪こんにちは♪さようなら♪…

なんだか、こんなフレーズが口から出る時間だけど…(これ、酒井杏ちゃんが歌ってたんだけどネ)


これ、なんだか解る?

仕上げは蜜蝋。艶々してきれいでしょ?

あんまり、きれいだから、キャビネットの上に乗せてみたんたんだけど桑原さんが…


ツカツカ、ポン!
テーブルの下に隠すように置いちゃった。


だから、来る人みんなに一々…『 ほら、これ!なんだか解る? 』って私が聞くもんだから、作品展2日目に売約されたんだよ。

面白い作品だから何時までも画像を残してたよ。

『 ほら、これに座ると足腰が弱くなる年頃の私達にはピッタリのアイテムでしょ!お花だって飾れますよ。下に置いて良し上に置いて良し! 』

私のセールストークに正直に反応するオジサマ♪
ペアで使いたいからもう一個!…って注文されてもダメ。

木は大量生産出来ませ〜ん♪
…桑原さんは、埃と蜘蛛の巣と戦ってハイハイしながら工場に材料を探したんだけど…長さが足りん!

オジサマ…
ペアは残念だけど、どうぞこの低座イスを一人占めして下さい。
百まで長生きして下さい。

そう言えば…
杏ちゃんのお父さんは大工さんだよね。お家しか作んないのかな?


おしまい
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| L商品紹介・木 | 05:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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